脾臓の役割と機能を高める方法

脾臓(ひぞう)の機能と働き

脾臓(ひぞう)という名前の臓器を知っていますか?肝臓や膵臓などの臓器に比べると知名度はあまりないでしょう。
しかし、この脾臓が近年になって非常に重要な働きをしているということがわかってきており、今静かな注目を浴びているのです。

 

ここでは、そんな脾臓の機能や働きについて詳しくご紹介していきましょう。

 

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脾臓はどこにあるの?

脾臓は腹部左上、肋骨のすぐ下の部分にあります。
大きさは握りこぶしくらいでスポンジのように柔らかい、というのが特徴です。
近くには肺や胃といった主要な臓器があるので、そのせいかどうにも印象が薄いイメージがあります。

血液の若さを保つフィルターの役目

脾臓の最大の機能、それが血液の若さを保つ働きです。
血液の若さと聞くとあまりピンとこないかもしれませんね。正確に言うと血液内にある赤血球の若さを保っているのです。

 

私達の身体の中を流れ、細胞に酸素を送り届けてくれているのが赤血球。
この赤血球には実は寿命があり、人間と同じで生まれてから時間が経つと老いてしまうのです。
若い赤血球はとても柔軟で、狭い隙間でも自分の形を変えてすいすい通っていきます。

 

ですが、古くなった赤血球は硬くなってしまっていて自分の形を変えることができません。
ここまでくると赤血球の寿命。そして寿命を迎えた赤血球を壊し、若さを保つのが脾臓なのです。

 

脾臓内には静脈洞と呼ばれる筒があり、ここに動脈から血液が流れ込んでいます。
静脈洞の壁は狭くたくさんの隙間があり、若い赤血球は自分の形を変えて通ることができますが、
古くなった赤血球は引っかかってしまい通ることができないのです。

 

こうして引っかかった赤血球は脾臓に待機しているマクロファージが食べて壊してくれます。
このサイクルによって血液中に流れる赤血球の若さが保たれているのです。

新しい赤血球を作る働き

古くなった赤血球を壊す働きがある一方で、新しい赤血球を作る働きも持つのが脾臓です。
壊される赤血球の中には鉄分が含まれており、これを脾臓が回収して新しい赤血球を作るための材料にしています。

 

そして鉄分がなくなった赤血球の断片はビリルビンという物質に変化して肝臓へと送られ、
肝臓内で代謝されて最終的には便として排出されていくのです。

 

ちなみに大便の色は、このビリルビンの代謝物の色だといいます。
いつも私達が不要物として出している便の中に赤血球の断片が入っているのかと思うとちょっと不思議な感じですね。

 

血液に入り込んだ異物を処理してくれる

時に、私達の身体には異物が入り込みます。ホコリや塵といったものもありますが、
中には身体に異常をもたらす病原菌が入り込むこともあるでしょう。
こうした異物から身体を守る役目も、脾臓は持っているのです。

 

実は、脾臓には体全体のリンパ球の4分の1が集まっています。
人体の中では最大のリンパ器官であり、異物が入り込むとすぐに処理してくれるのです。
免疫と言われるとついつい腸を思い浮かべてしまいがちですが、脾臓はこの腸と並ぶ人間の免疫器官と言えるでしょう。

 

 

このように、脾臓には私たちの身体を守るための機能が詰まっています。
実は、昔は切除してもなんら問題ないと言われていた臓器です。

 

でも最近では、切除してしまうと感染症などのリスクが高くなることがわかってきました。
そのため、手術をする際も脾臓を残す、という傾向が強くなってきているのです。
目立たないけれど大きな役目を持った脾臓、ぜひ大事にしていきましょう。

 

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